アイデアホイホイ

とある先生、学びの記録(肺炎療養中)

カミさんプロファイリング


■ うどんの次

不思議な料理が昼の食卓に出た。
オムライス?と思いきや、ライスではない。
ライスの部分が焼きそばであった。

「あぁ、オム焼きそば!?」

というと、カミさんが楽しげに口角を上げた。
「そそ、焼きそば食べてくれないでしょ?一手間かけてね」
私は何が出ても喜んで食べるのだが、子どもはそうでもないらしい。最も、カミさんの目には、私も喜んでいるようには見えないようだが。

「食べないことないけど、そんなに好きじゃないんだよね」

そんなことを言いながら、息子(現在小五)が一口食べる。

「うっま!うどんの次ぐらい、美味しい」
「それよく分からないから。」

と娘(現在中1)が反応する。
息子にとって、うどんが「好きランキング」のどの位置にあるかが分からない、と娘は説明する。

「お姉ちゃんの寿司と、僕のうどんが同じぐらいかな」
「それはない。『どこででも食べさせてあげる』って言われて私は寿司屋を選択するけど、あなたうどん屋にいくの?」
「いく」
「まじか…」

どうやら、息子ちゃんは「うどん」がめちゃくちゃ好きらしい。となると、息子ちゃんにとっての最上級の食べ物うどんに一歩及ばぬまでも、その次点に「オム焼きそば」は食い込んだようだ。

「うどんの次?」

何とも言えない微妙な表情になっていたカミさんも、まんざらでもない顔に変わっていた。

■ ○○系が好きすぎ

話は食べ物から本の話になっていた。

「今まで読んだ中で一番好きな絵本何?」
「断然『百万回死んだネコ』」
「ほんとにそれ好き?『100万回生きたねこ』だから」
「あぁ、そっか『すてきな三にんぐみ』がかなり好きかな」

『すてきな三にんぐみ』は、こわい盗賊の三人組が、ひょんなことで出会った女の子をお世話することで、すてきな人になっていくお話である。
私が大好きな絵本。

「絵本じゃないけど、オー・ヘンリーの短編『よみがえった良心』も大好き」
「蘇った両親?ゾンビもの?」
ゾンビにすんな、両親。

「いやいや、良い心の良心やから。金庫破りの泥棒が、足を洗って普通の生活してるんやけど、どうしても――みたいな話。感動するで」
「ところでさ、」
とカミさんが言った。
「お父さん、悪者が改心して報われる系好きすぎじゃない」
言われてみれば、
「よっぽど報われたいのね」
そのようである。