アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

お父さんカウンセリング

お風呂。
それは身をさらけ出すことで、心も裸になれる場所。

うちの嫁ちゃんは「食事」を共にすることを大切にしている。
私はというと、お風呂を共に入ることを大切にしているのだ。

最近、娘とは入らなくなってしまったが、息子とのお風呂は続いている。

息子は体を洗っていたのだが、ふと、うつむき、動きを止めてしまった。

「どないしたん?」

何かイジめられたりしているのか。悩みでもあるのか。
色々な不安が一瞬で巡る。すると、息子は口を開いた。

「こわい夢を見たんだよ。」

夢か・・・ひとまずよかった。

「そっかぁ。どんな夢をみたんや?」
「お風呂でね、お父さんが言うの」
「え?なんか、今みたいなシチュエーションやけど」
「うん、今みたいな感じ。おちんちん洗ってると、『お前、まだ一本やな』って」
「・・・へぇ・・・。そんで、お父さん何本やったん?」

息をのんだ。



「三本」

!?・・・まじか。
父の威厳を示せた!ナイス俺、ナイス夢の俺!!
でかした。よく育てた。

「それで名前つけてた。」

な、名前?ってか、すんごい鮮明に夢覚えてるやん。
ただ、まれに見るしょうもない悪夢やけど・・・
そして、名前つけるて、アホなのか?
ムスコでええやん。ゾウくん、マンモスくんじゃあるまいし。

「どんな名前なん?」
「覚えてない・・・。怪物の名前っぽかった」
「キングギドチン、みたいな?」

「いや、違ったと思う。キングギドチン?」
「ええねん、キングギドラは。そんじゃ、ケルベロチン??」
「あ、それかも!ハリーポッターで出てきた犬だ!」

まさかのヒット。

「いやぁ、でもすごいよね。じいじとか、もっと分かれるんかな?」
「ヤマタノオロチン?」

「うわぁ、すごそぉ!それってさ、8つの首があるヘビやんね?日本の神話やん」
「分からないけど、首がたくさんある龍だったと思う!あ、でももっとすごいの思いついた!」
「え?なんやなんや?何思いついた??」
「九尾の狐!」
「妖狐か!妖狐チン♪」

「なんか、最後女の子みたいな名前になったね!」
「せやな」

ニコニコしながら、私はカウンセリングの終了を見たのだった。