完全に鬱になったことあるので、ストレスの影響力ってかなり感じているんですよ。
脳が壊れてた感じしてたけど、、、
【鬱になったのは誰のせい?目次】
■ 脳は今の環境においついていない
生物の進化ってゆっくりなイメージないですか?
私はそう思っているんですよね。まだ、お猿さんみたいなところから、今のヒトのように進化したと思っているような私ですが、そうそう一気に変化しないと思うのです。
「おじいちゃんが海によく潜っていたから、孫のボクはエラ呼吸できるようになったんです!」
って、すごくねぇ?あり得ないよね。
これがあるんだったら、自分の孫に新人類生み出すためにどんな生活するか今から考えちゃう。
「空とびまくるか」とか、
「筋トレしまくるか」とか。
だからこそ、急激に変化する今の環境に、脳はおいてけぼりをくらってる。
【引用】今のこの社会は、人間の歴史のほんの一瞬にすぎない。地球上に現れてから99.9%の時間を、人間は狩猟と採集をして暮らしてきた。私たちの脳は、今でも当時の生活様式に最適化されている。脳はこの1万年変化していない-それが現実なのだ。生物学的に見ると、あなたの脳はまだサバンナで暮らしている。【出典】新潮新書『スマホ脳』P9 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
ストレスに晒され続ける環境に対して、サバンナの頃の脳で対峙しているのですね、私たちは。
■ 昔のストレスと、今のストレス
サバンナの頃のストレスって、もう一瞬で決まるようなものなんですよね。
ほら、目の前に猛獣が現れた(ストレス)
で、選ぶ行動はこの2つ。
「闘争逃走反応」ってやつです。ドラクエよろしく♪
そして、勝負は一瞬で決する。
今のストレスと全然違いますよね。
今はずーーーーーっと、慢性的にストレスを受けている感じ。
【引用】地球上に存在した時間の99%、動物にとってストレスとは恐怖の3分間のことだった。その3分が過ぎれば、自分が死んでいるか敵が死んでいるかだ。で、我々人間はというと? それと同じストレスを30年ローンで組むのだ。
-ロバート・サルポルスキー(スタンフォード大学神経内分泌学・進化生物学教授)
【出典】新潮新書『スマホ脳』P42 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
■ 鬱になるのは自分のせい
なわけない。もう、脳が進化した通りに動いてるだけだと考えてればいいと思う。
強いストレスに晒されると、サバンナと同じく「闘争するか、逃走するか」の反応になる。
戦うか逃げるかってときに、
セックスしてる場合じゃない(性欲低下)、
食事してる場合でも消化してる場合でもないし、なんなら胃の中のものを出して素早く動けるようになったほうがいい(食欲減退・消化不良・吐き気)。
また死ぬかもしれないときに、このことを記憶してもしょうがないし(記憶力低下)、
猛獣の前で寝てる場合でもないし(不眠)、ましてこんな警戒中にその警戒心を解いて「友だちになろう」なんて心開いている場合でもない。
【引用】うつは人間を助けるために発達した-その事実がうつに苦しむ人にとって何の慰めにもならないのはよくわかるが。
精神科医として働く中で気づいたのだが、患者が自分の感情が果たす役割を理解するのはとても重要だ。不安が私たちを危険から救ってきてくれたことや、うつが感染症や争いから身を守るための術だったと知れば、患者たちもこう考えることができる。「うつになったのは自分のせいじゃない。ただ脳が、進化したとおりに働いているだけ。その世界は、今いる世界とはまったく違ったのだから」
【出典】新潮新書『スマホ脳』P64 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
私が鬱になったのは、私のせいじゃない。
確信できた。