「おもしろいって言われる授業がしたいんだ」
と家の中心であれを叫んでいるのは、中学校の職員アフロ。
「おもしろくて、わかるって言われたいんだ」
熱く厚く暑く、同じことを連呼している。
よほど暑苦しかったのだろう。ディテ(嫁)さんが重い口を開く。
「教師のかがみみたいなこと言ってるわね」
「おもしろい、だけじゃダメなんだよ!『数学の授業はおもしろいけど、ぜんっぜんわっかんない』じゃ、ダメなんだ!おもしろくてわかる授業をしたいんだよ!!」
「そんな教師のかがみみたいなこと言ってる人が、どうして毎朝学校に行くのがイヤなのかしら?」
「わかる授業ができないからなんだ!…どうして俺は人に認められないと何もできないんだ!これじゃ、自分だけでしあわせになれないじゃないか!!」
遊びみたいなやり取りを楽しんでいたのに、この次、3歳の娘の口から出た一言を、僕は一生忘れたくない。
「だいじょうぶ、おとうさん♪みんないるよ♪♪」
少し、泣く。