おいろはん(娘)がアフロ一家に加わってからの喜ばしい変化の一つに「手洗い」がある。
アフロ家家訓 一、外から帰ってきたら手洗い・うがい、忘れずに
おかげさまで、一家一同の手洗い習慣が定着しつつある。 ディテ(嫁)「定着してなかったの、あなただけですから。誤解を招く表現はやめていただきたいわ。」 この家訓のおかげで、ディテもしっかり手を洗うようになって喜ばしい限りである。 そんな変化が訪れた我が家に災難が訪れた。 駐輪場に停めてあった自転車のハンドルに、 珍味ノシイカの袋が被せられていたのだ。 「はいはい、捨ててってことね」 と袋を取ってハンドルを握ると、 ぬちゃ イヤな感触がした。ハンドルから離して掌を見てみると、見事に何やらがついている。 スメル、グッドゥ (訳:イイ香りだ) スルメズ、スメル? (訳:スルメの香りか?) イヤ、マヨネーズダ (訳:いや、マヨネーズの香りだ。そうに違いない。) 私の頭の中は高速で回転し、以上の結論をたった30秒導き出した。 なまじ英語力があるもので、パニック時には地のイングリッシュで思考してしまうのだ。 日本語での思考より、英語での思考の方が三倍速い。 日本語で考えていたら120秒はかかっている計算だ。 このイタズラをした犯人に言いたい。 もし我が家が、手洗い習慣のついていない家庭だったらどうするのか。 赤ちゃんをそのままの手で抱いてしまうところである。 おいろはんが「ノシイカ」味になっているところである。 ただでさえ食べちゃいたいのに、もっと食べちゃいたくなるではないか。 …手洗い習慣があってよかったと思うと同時に、ゾッとする思いだ。