登山から帰ってきたので足が重い。心なしか腰にもダンベルが乗っているような鈍いだるさがある。 アフロ「疲れた…」 布団に突っ伏して思わず出た言葉に悪魔の声がかぶさってきた。 ディテ(嫁)「マッサージ、してあげよっか?♪」 ただならぬ甘ったるさをその♪に感じた私は、 アフロ「いりまへん」 と断る。そんな整体はいらないのだ。しかし ディテ「もう♪腰ツラいんでしょ♪」 強引に揉まれた私は不覚にも、 アフロ「あ、あ…気持ちエエ」 桃色吐息。 ディテ「はい、終わり。それじゃ、この洗濯物、外に出してよね」 アフロ「…風呂あがりの俺を」 ディテ「ええ」 アフロ「蚊の巣窟に放り込むの?」 それからディテは洗濯物ごと私をベランダから外に押し出し、ピシャリと網戸を締めた。 ディテ「さ、ここで見守っててあげるから」 監視されてるだけのようにしか思えない私は、その後さんざん刺された足のおかげで一晩中ムヒのお世話になるのであった。 そんな針はいらないのである。