アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

アフロ少年の奇行

私が小学校二年生ぐらいのときの話か。 母は公務員でその当時から働いていた。 日曜日には洗濯物がたまっている。 決まって夕方は「たたみましょうの戦い」が繰り広げられていた。 敵は洗濯物。味方はアフロ母、アフロ妹、僕だ。 戦略もあらかた決まっていて、 母→たたむ。主戦力 妹→洗濯物を渡す。副戦力 僕→風呂に入る、だ。 一人だけダークホース的な変な奴がいる。 洗濯物の処理より、洗濯物を増やしているような、 陽動作戦か? エントロピーをどんどん拡大させていっているような輩が… え?まだわからない? 僕だよ。アフロのことだよ。 アフロ母「アフロ!お風呂!!」 (妙に語呂がいいが、本名は違うので当時は普通の響き) アフロ「あい。でもなんで俺、いっつも風呂なん?」 この頃はかわいいもんで、お母ちゃんを手伝いたい盛りだったんだろう。 なぜ風呂? 理由は簡単であった。 母「それは、ほら今ここにある洗濯物にアフロが着るヤツあるやろ?」 それをたたまなくてよくなる。 だからお母ちゃんめっちゃ助かる。 妹は一人じゃ入れない。 なるほどな、と。 もう意気揚々と風呂場に向かったのである。 それから数日後、事件は起こった。 アフロ母「アフロー!洗濯もん干すから、センタッキから持ってきて」 (センタッキ=洗濯機) アフロ「あーい」 待てよ、と。 ここでお風呂入って着替えたら、干す手間も省けるのでは? 子どもだったから、こんな言葉を使い考えていたとは思えないが、そんな気持である。 僕は服を脱ぎ風呂に浸かった。 しばらくすると、 ドタドタドタ…かちゃ 母「あんた何やっとんの!洗濯物持ってきていうたやん!」 僕「しっとる…へっくしっ!!」 母「それやのにお風呂なんか浸かって…って冷たっ!はよ上がりんかいな!!」 結果、脱ぎ捨てたもの、バスタオルという敵を増やし、病原菌とも戦うハメになったアフロ少年。 きっと母は、なぜあそこで、あのタイミングで僕が風呂に入っていたのか、未だに判ってないんだろうなぁ。 ってか忘れてるか。