アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

ブログに使える心理学「ピグマリオン効果」とは

大河ドラマで坂本龍馬のお話をやっていました。 あれを見てて思うんです。

「俺、前世、坂本龍馬やったんかな」

それを思うだけじゃなくて言っちゃいます。 で、嫁に言うと、

「ほんっっっっっと幸せな、お天気お気楽人間だねっ」

とホメられます。 なんだか憧れると、そう思っちゃうんですよね。

向田邦子さんが好きで、「あぁ、前世向田邦子さんやったかも…」。 ジェームス・アレンの思想に惚れて「アレンさんやったんかな…俺って」。 斎藤一人さんの教えにふれて「一人さんが俺の前世や…って亡くなってない亡くなってない」

アホみたいなんですけど、意外とこのノウテンキさ、ブログを書くときに使えるかもしれない、というのが今日のお話です。

■ ピグマリオンとガラテアの話

ピグマリオンとはギリシア神話というかギリシア伝説に出てくる王様です。 ピグマリオン王は現実の女性にがっかりしていました。 それで、

「自分の理想の女性を象牙に掘ろう。」

できあがった像に「ガラテア」と名付けました。 あるとき、ピグマリオンはガラテアを見ていると恥ずかしくなってきちゃっいます。

なんで?

ガラテアは一糸まとわぬ姿だったからです。

「そうだ!」

ピグマリオンはガラテアに服を彫ってあげました。

「おなかへってないか?」

それからピグマリオンはご飯を用意してあげたり、

「なぁ最近さぁ…」

話しかけたりするようになり、とうとう

「あぁ、ガラテアが人間だったら…」

ガラテアに恋をしてしまうんですね。 そして像から離れられなくなって、どんどんピグマリオンは衰弱していきまいた。

「ガラテア…」

それを見ていた女神、アフロディテがピグマリオンのことを不憫に思ったのか、ガラテアに命を吹き込んだのです。 そしてピグマリオンは、人間になれたガラテアと結婚しましたとさ。めでたしめでたし。

【参考】ピュグマリオーン - Wikipedia

■ ピグマリオン効果とは

このギリシア神話にちなんで、強く信じるとその通りになってしまう、 「あんた伸びるよ」と言われ信じると、本当に伸びてしまう効果をピグマリオン効果といいます。

【引用】ニュージャージー州立大学のアリソン・スミス博士が行った、小学校六年生から高校三年生までの五〇〇名以上の生徒を対象にした調査でも、先生が、「この生徒は数学が伸びる」と思いこんでいると、その生徒の数学の成績が三三%から五四%も伸びてしまうことが明らかにされたという。 先生が、「お前、伸びるぞ」と声をかけてあげると、本人もその気になっていく。そして、「僕ならどんな問題でも解けるのだ」という思い込みを強化した人は、本当に勉強ができるようになっていくのである。 【出典】あさ出版『ブラック文章術』P21-22 著:内藤誼人

このピグマリオン効果に似ているものに自己達成予言があります。

■ ブログに使え!「ピグマリオン効果」

「自分なら書ける!」と思えば書けるんですね。 「人様に楽しんでもらえる文章が俺には書けるんだ!」と思えばそんな文章が書ける。

そして僕の勘違いも、いくとこまでまでいくとあながち役に立たないわけでもないようです。

「前世が向田邦子さんなら、きっといい文章がかけるぞ♪」

ピグマリオン効果で、向田邦子さんの文章のように、あなたにもっと楽しんでもらえるものが書けるはずです。 前世という言葉に抵抗があるのでしたら、内藤誼人さんが『ブラック文章術』ですすめられている通り、〈とにかく「文豪」や「大作家」になりきること〉がいいと思います。

「そんな自分をだますようなウソ言ったって…」 いえいえ、ウソでも大丈夫♪

【引用】ウソの中でも、「自分の憧れの人になりきる」ことが、夢を実現させるための絶大な効果があるということです。 【出典】幻冬舎『ウソの法則』P138 著:佐藤富雄

「自分には書けない」と思っていると、その通り、書けません。僕なんかいっつもそうです。 ピグマリオン効果の逆、ゴーレム効果ですね。

できないと思っていると、本当にやらないので結果が出ません。 練習もしないので、文章が上手くなるわけもないんです。 なら、ウソでもなんでも、誰かになったつもりでも、前世誰かだったでも何でもいいので、書けると信じて書くのがいい。

「名文ぐらい書けますよ、すぐに♪」

いいじゃないですか、そのぐらいのウソ。 一人で何考えてても迷惑にはなりません。 書けなくなるくらいなら、そのぐらいのウソを自分について、気持よく記事を書いちゃう。楽しいじゃないですか。

【引用】自分にはできないけれど、できるようになりたいことを思い浮かべてみよう。もしそれができたとしたら、あなたはどういう立ち方をするだろう。話し方は? 息のしかたは? 理想の自分、理想の生理状態を思い浮かべ、それに合わせて姿勢を正し、呼吸を整え、表情をつくって、最初の状態と比較してみよう。その違いには注目すべきものがある。 理想的な状態を一貫して継続することで、できるわけがないと思っていたことも、「まるで」できるような気がしてくるはずだ。 【出典】三笠書房『一瞬で自分を変える法』P128 著:アンソニー・ロビンズ 訳:本田健

■ 「ピグマリオン効果」で文章練習

最後に僕が一年前に二年間続けた文章練習を紹介します。 なんてことはありません。ただ書き写すだけです。

好きな作家さんがいました。向田邦子さんです。 向田さんのエッセイを片っ端から写していきました。毎日、でも無理をせず、

「今日は一行…」

なんてやりながら続けます。 集中してくると本当に向田邦子さんと繋がっているような気がしてきて、一緒に文章を書いているような錯覚に陥ることもありました。

これは僕だけかもしれません。 でも、この方法は自分への暗示効果が絶大です。 普通に書いていても向田邦子さんのような文章が「まるで」書けているような気がしてきますので。

あなたもよかったら試してみてください。 練習でもいい。本番でもいい。 大好きな作家さんになったつもりで書いてみる。 たったそれだけ。とても簡単です♪ぜひ。

今日も最後までありがとうございました。 あなたにすべてのよきことが雪崩のごとくおきますように。