■ 成功へのマジックナンバー
【引用】チェスのグランドマスター(最高級の選手)になるためにも、約10年が必要のようだ。さて、10年とは何か?一万時間に及ぶ厳しい練習をこなすために、だいたい必要な年月だ。一万時間とは成功へのマジックナンバーである。 【出典】講談社 『天才! 成功する人々の法則』 著:マルコム・グラッドウェル 訳:勝間和代
■ 世界に通用するためにかかる時間
『天才!』からさらに引用させていただきたいのは、神経学者のダニエル・レヴィティンさんが述べたことです。
【引用】「作曲家、バスケットボールの選手、小説家、アイススケート選手、コンサートピアニスト、チェスの名人、大犯罪者など、どの調査を見てもいつもこの数字が現れる。もちろん、だからと言って、一部の者が他の者よりも、練習から大きな成果が得られる理由がわかるわけではない。だが、一万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない。まるで脳がそれだけの時間を必要としているかのようだ。専門的な技能を極めるために必要なすべてのことを脳が取り込むためには、それだけの時間が必要だというように思える」 【出典】『天才! 成功する人々の法則』著:マルコム・グラッドウェル
天才になって成功するのに必要な時間が一万時間。 これをもとに計算してみると、
一日一時間の訓練なら28年、 一日二時間なら14年、 一日三時間なら10年で世界に通用するレベルの技能を付けられるということになります。
毎日訓練して、ですよ。
■ 一万時間費やせるものを探す
こうなってくると、今自分が天才になれる分野というものが限られてきますね。 一日30分しかテニスの練習ができないのなら、世界レベルに達するのは約60年後。 米寿を迎えたのちに、世界トップレベルの選手と戦うのは無理そうです。
まぁある意味、90前にしてテニスの練習に励めること自体世界レベルな気がしますが…
では逆に考えてみましょう。 今一番時間を費やしているものは何か?
おそらく仕事です。 この仕事に本気で取り組んで、 仕事=一日10時間の訓練 にできれば、世界に通用する天才になるのに3年しかかかりません。
仕事と「花咲かせたい分野」を両立させることが、天才への一つのポイントになりそうです。
■ 才能よりも、一万時間の壁を破れ
僕の夢は「自分の書いたもので人の気持ちを楽にする」「人に愛される本を書いて一千万ヒットを飛ばす」というところなんですが、 「人に何かを伝える」「ネタを集める」ということに焦点を当てれば仕事でも訓練できそうです。
一万時間はあまりに膨大な時間です。 日々の生活の中で常に学ぶような姿勢がないと、簡単には突破できないのでしょう。 逆に、いつでも「これも肥やし」の姿勢さえあれば、一万時間の壁を破るのは難しくないのかもしれません。
目指してみませんか?一万時間。
【引用】成功には才能プラス訓練が必要だ。だが、そのような考え方で問題となるのは、心理学者が才能のある人間の経歴を調べれば調べるほど、持って生まれた才能よりも、訓練の役割がますます大きく思えることだ。 【出典】『天才! 成功する人々の法則』著:マルコム・グラッドウェル
才能のせいにしてあきらめるのはもったいない。
本気で目指しているものなら、一万時間の壁を破ってから「才能」について考えてみましょうよ♪ とってもいい本↓