【紹介】「銭天堂」そこは不思議な駄菓子屋さん。
運がいい人しか訪れることのできない駄菓子屋さん。
女将の紅子さんが売ってくれるお菓子は、あなたの願いを叶えてくれるもの。ただ、願いを叶えた後、幸せになるかどうかは…
■ なぜかひっかかったフレーズ
とまぁ、とっても楽しい本なんです。昔で言うと『笑うセールスマン』、今で言うと少しブラック混じりの『ドラえもん』って感じ。面白いんですよ。
で、『銭天堂』を読んでいたんですが、妙にひっかかったフレーズがあったんです。
泣きかけた。
そのフレーズがこれ。
【引用】あ、あたしだって……そういうふうに思ったことある!だれだって……百合子だけが特別じゃない。みんな、きたない気持ちはもってる!で、でも、きたない気持ちだけじゃなくて、きれいな気持ちだってあるんだから!【出典】偕成社『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(4)』P155 著:廣嶋玲子
この回の主人公が、友だちの百合子をかばうシーンです。
百合子は、周りの力を奪い自分のものにしてしまうお菓子を食べて悦に入っていたんです。しかし闇に堕ちていく間際で、主人公のこの台詞が百合子を守るんです。
なんか胸に来ましてね。
■ 素敵な気持ちも、負の感情も私のもの
「俺だけが特別ならいいのに」そういう気持ちになることがあります。
「あの人いなくなればいいのに…」
相手を消し去りたくなることもあります。
そんなイヤな自分の気持ちを受容されたような気がして。
自分のダークサイドに気付いたとき、はなから否定してました。
「そんなこと考えるなんて、ありえないっ!」
でもこういう感情というのは面白いことに、否定すればするほど心にべったりへばり付いてきやがります。
流せない。
「何かんがえてんねん。人をしばきたいなんて思ったらあかん!」
執着、固執、握りつぶそうとすればするほど手の内に染みついてくる。
■ 自分のダークサイドを許す
それよりも、「そう思うときだってあるよね」
自分のダークサイドを受け入れる。
負の感情になるときだってあると。
悪い考えをいだく自分を許す。
そうした方が、とらわれず流せます。
一番は自分を否定しなくてすむことかな。
どんな感情をいだいたっていいんじゃないかな。
嫉妬、殺意、憎悪、悪意、激怒、妬み…
そう思ったってしょうがない。そう思うことだってある。
そう思う自分がいたっていいじゃない。
そう感じてひっかかったんですね。
【引用】あ、あたしだって……そういうふうに思ったことある!だれだって……百合子だけが特別じゃない。みんな、きたない気持ちはもってる!で、でも、きたない気持ちだけじゃなくて、きれいな気持ちだってあるんだから!【出典】偕成社『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(4)』P155 著:廣嶋玲子
『銭天堂』とっても素敵な暇つぶしになるので、ぜひぜひ手に取ってみてね!!
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